2010年4月20日火曜日

ブラジルと音楽

最近、大学でブラジル音楽についての授業を行っています。
その他の授業では、ブラジルの歴史に関する勉強を行っているのですが、ブラジル史を学ぶ中で、ブラジル音楽の歴史を知ることも非常に重要だと感じます。


例えば、日本でもお馴染みのBossa Novaは、アメリカのジャズに良く出てくる「不協和音」に魅力を感じたブラジル人が、ブラジル特有音楽であったSambaとアメリカのジャズを融合させて出来たものだそうです。

当時の政治情勢は極めて不安定で、ブラジル国内では、革新派と保守派、さらに軍政部が政権を争っていた時代でした。そんな中、当時夢の象徴であったアメリカという国の文化に憧れを抱いた音楽家達が、ラジオから流れるジャズに憧れを抱いたのも頷ける気がします。
Tom Jobímが作曲した哀愁感に溢れるメロディーに、Vinicius de Moraesが綴る詩を乗せて、João Gilbertoが鼻に抜けた独特の声で歌い上げるのがBossa Novaの定義とでも言えるでしょうか。

Desafinado」 by João Gilberto


また、80年代に巻き起こった一大ムーブメント、Tropicalismoは、これまで歴史の中で、常に植民地扱いを受けて来たブラジルにとって革新的な影響を与えました。アメリカでの一大イベント、Wood Stockに影響を受け、ブラジル国内に於いてもヒッピームーブメントが巻き起こり、この頃よりブラジル音楽に於いてエレキギターが使われるようになりました。
代表的な曲は、Caetano Velosoによる「Alegria, Alegria」でしょうか。


普段、ブラジル人と話していても、音楽の話になって議論になることは日常茶飯事です。
皆必ず、自分の好きな音楽と嫌いな音楽をハッキリと説明し、好きな音楽が流れるとダンスを始めます(笑)。


ブラジル人にとって、音楽というものはとても大切なもののようです。

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